Girasole

Girasoleはアルファロメオで実績のあるフラミンゴクォーレがお届けするアルファロメオ専門のパーツブランドです

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08月

アルファロメオチャレンジ東北第3戦 菅生

2017年8月20日、スポーツランド菅生にてアルファロメオチャレンジが開催されました。

菅生サーキットは仙台とは言うものの仙台よりちょい手前で、ほとんど福島あたりで到着した気分です。三郷からは無休で走って3時間。渋滞が無いので時間を読みやすいです。サポート組は朝5時に出発して3か所のPAに寄り、余裕で8時半に到着しました。

急遽、8月20日の開催が決まった関係で、お盆休みの予定を入れてしまっていたメンバーが多く、Girasore Racingから参戦したメンバーは二人だけでした。

一人はアルファロメオGT2.0の西尾選手。日ごろから万全に整備をしてきた愛機でアウェーの菅生にのぞみます。そしてもう一人はアルファロメオ145TSの藤本選手。普段はアルファロメオMiToで参戦しているのですが今回は耐久レース用にとコツコツ作ってきた145のシェイクダウンを兼ねて車の状態を確認するための参戦です。とは言えスプリントのレースに出る以上、勝つという気迫のオーラを放ちまくってました。共にMR200クラスでの参戦です。ライバルとなるのは同じMR200クラスで参戦するI選手。I選手は156V6でパワーに勝り、尚且つ経験豊富。他にも格上のMR300クラスの156V6やAR300クラスのGT3.2など。なかでも最大のライバルは2リッタークラスの最高峰であるSR2クラスの147cup2.0のA選手。A選手については仙台が地元で、当然、菅生はホームコースになるわけで、我々、関東のメンバーはユーチューブでA選手の走りを参考にさせてもらい勉強させてもらっていて、とてもライバルと呼ぶには恐れ多い選手で、しかも車はカップカー。

 

天候は朝から雨。霧雨です。降るのなら降ってくれという気持ちになる微妙な霧雨は窓やミラーに小さい水滴となって付着して、非常に視界が悪いです。もちろん路面はしっかりウエットです。長袖シャツを忘れてしまったことを後悔するほど肌寒く、霧雨が徐々に体温を奪っていく感じ、それなのに湿度だけは高くガスっていてハイマウントコーナーの辺りは霧雨と霧でほとんど視界がききません。

予選については1位、2位がSRクラスのGTA、3位がSR2クラスの147カップカー、4位がポルシェケイマン。この辺までは順当です。特に上位のGTA2台は別格のタイムです。そして5番手についたのはなんと我がチームの西尾選手。タイムも堂々の1分55秒。6番手の格上MR300の156V6をぶっちぎりです。そして7番手には我がチームの藤本選手。並みいる強豪を抑えて堂々の順位です。

そして決勝です。グリッドに整列してシグナルを待ちます。シグナルが5列全灯してブラックアウトでスタート!そこで7番グリッドの藤本選手が痛恨のミス。ブラックアウトしても一人スタートせず。たちまち後方の3台に先に行かれてしまいます。後で聞いたところブラックアウトして最後に「どうぞ!」みたいなサインが出ると思ったんだよね。とのことでした。笑 前方5番グリッドの西尾選手も6番グリッドのV6を前に出てしまっています。しかし西尾選手のGTはセレなのでスタートが不利なので、ある意味想定内ではありました。

10位まで順位を下げてしまった藤本選手は裏のテクニカルなコーナーで順位を巻き返すも最終コーナーからの長い上り坂ではハイパワーのV6や3.2に抜き返されてなす術もありませんでした。やはりハイパワーの車をいったん前に出してしまうと思うようなレースをさせてもらえず、遠くから観戦していても藤本選手のイライラが伝わってきます。一方、GT西尾選手は序盤でMR300の156V6をヘアピン手前でオーバーテイク。前方は3位と4位の順位が入れ替わり、3位ケイマン、4位カップカーになりました。1位、2位のSRクラスのGTAの迫力は圧巻で、猛獣2匹が雄叫びを上げ、猛烈な水しぶきを上げてレース後方を走る車を食いちぎって餌食にして次々にラップしていく感じです。レース終盤ではGTA2台とケイマンがかなりの距離を離して上位を走ります。5番手GT西尾選手が4番手カップカーとの距離を縮めていき、ついにカップカーを捉えたと思ったところからGT西尾選手があっという間に4位独走体系。終わってみれば余裕の4位。サポート隊7名からは割れんばかりの歓喜と歓声。西尾選手もピットに帰って来て喜びを爆発させていました。5位に落ちたカップカーのA選手も東北の震災以来思うようにメンテも出来ず、納得いくセッティングも出来なかったのでしょう。ただ、西尾選手はタイヤに熱が入ってからの5周は全て55秒台の好タイムをたんたんとラップしており、ほぼノーミスで自分の走りを貫き、2リッター最速の称号を自らもぎ取ったと言って良いでしょう。今までなら順位を上げる際にヤリあってラップタイムを落としてしまっていたはず、ゾーンに入って集中力をとぎらせずに走りきれるのはそれだけ技術力が上がった証拠。誰でも尻込みさせる「雨の菅生」での勝利は大きな自信につながったことでしょう。